バイオリン族の楽器たち(バイオリン/チェロ/ビオラ/コントラバス)

  • 2019年12月17日
  • 2019年12月17日
  • 楽器
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バイオリンやチェロ等、弦楽器を始める時、そもそもバイオリンって、どれだっけ、なんてこと普通はないと思われる方もおられるかもしれませんが、特にお子様が習いたいという保護者様からの質問で思いのほか多いことがわかりましたのでご紹介させて頂きます。

バイオリン族とは

バイオリン族は4つに分類され、それぞれに奏でることが出来る音域が異なり、バイオリンを基本として、低音部を補完するために設けられた楽器が存在します。

つまり、バイオリンの形を保ちつつ、機体を大きく弦を長く太くしたものとなり、バイオリンから派生した楽器は、オーケストラでは約半数を占める弦楽器部隊となるのです。

バイオリンを基本に一回り大きなビオラがあり、さらにチェロコントラバスと大きくしたものが続きます。

形状や構造、奏法は同じですので、この4つをバイオリン族と呼んでいます。

弦楽器にはそれ以外にもギターやマンドリン、ハープなど数多くの楽器がありますが、バイオリン族は弓で奏でる擦弦楽器(さつげんがっき)であるのに対し、その他は指等ではじく撥弦楽器(はつげんがっき)です。

なおピアノも弦を打って演奏するので弦楽器に分類されますが打弦楽器(だげんがっき)とされています。

コントラバスはバイオリンからの派生ではなくビオローネから派生したものとされ、一族から少し離れた親戚筋と言ったらよいでしょうか。

形は似ているものの、他の3楽器と違い異常になで肩である点がそれを現しているように思います。

バイオリン族の大きさ比較

バイオリンの大きさはだいたい同じですが、ビオラやチェロ、コントラバスは多くのサイズのものがあり、定められた寸法がありません。

またバイオリンも含めサイズや重さもさまざまで、お子様の成長に合わせてサイズアップしていくものとなります。

ここでは一般的なフルサイズのものの大きさと重さの事例を記載します。

なお、弓もそれぞれの楽器に合わせた専用のものがあります。

フルサイズの平均的サイズ

  全長 胴部長 重さ
バイオリン 59cm 33cm 500g
ビオラ 70cm 41cm 600g
チェロ 125cm 75cm 3500g
コントラバス 188cm 111cm 10kg

※ビオラには、テナービオラという胴長47cmくらいのものもあります。

音程はビオラでバイオリンよりも5度低い音が、チェロはビオラよりも1オクターブ(8度)低い音で、コントラバスはそれよりも更に1オクターブ低い音です。

この音程により、バイオリン族で美しいハーモニーが生み出せるわけです。

チェロはバイオリン族のもう一つの雄

チェロは座って足の間に楽器を固定しますので、指版が目の前に来ます。

バイオリンやビオラは首に挟みますしコントラバスは立って演奏しますので、チェロは他のバイオリン族と違って指を上下に広く簡単に動かせます。

よって広い音域の演奏ができるのです。演奏者の技術にもよりますが一般的には高音から低音まで4オクターブを超える広い音域を演奏でき、演奏技術が高い奏者は5オクターブ以上を出す人もいます。

よってバイオリン同様に主役となりえる楽器で、チェロ協奏曲も数多く作られています。

またチェロだけのアンサンブルも組むことができます。

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