親が子供から『奪ってはいけないもの』と『与えなければいけない』たった1つのこと

ヴァイオリン工房の多くのお客様から、『タサカ工房長が子育てで一番大切にしていることは何ですか?』とよく聞かれるので、こちらでもお答えしたと思います。※前提条件として、お子様への愛があるものとして解説していきます。

『子供から奪ってはいけないもの』と『子供に与えなければいけないもの』、それは、共通するもので、たった 1つしかありません。

それは、チャンス(機会)です。

チャンスを与えるメリット

子供は際の塊です。何かにチャレンジする機会を与えることで、素敵な3つの効果がうまれます。

  • 選択肢が広がる
  • 思いもよらない才能が開花する
  • 続かなくてもきっと繋がる

選択肢が広がる

子供が『〇〇がしたい』という時に、与えるか与えないかで、子供が何かを選択することに対して積極的になり、将来の選択肢も広がります。

例えば、子供が『ヴァイオリンを習いたい』といったときに、「(ヴァイオリンは高そうだから)ピアノならいいよ。」と答えた場合、子供には大多数の人が選択する選択肢しか将来にわかって生まれないことになります。これは非常にもったいないことです。

思いもよらない才能が開花する

子供が強く希望したわけでもないが、ドラムセットを買い与えてみたら、毎日叩いて遊んで、いつの間にか盲目の有名ドラマーに!なんて話を聞いたことがあると思います。

子供が希望しても希望しなくても、親が気づいていなくても、ちょっとした切っ掛けから才能は開花します。

続かなくてもきっと繋がる

分かりやすい例でお伝えすると、スイミングみたいなものです。

スイミングも小さなときに取りあえず習っていて、大きくなったころに、「何となく風邪ひきにくかったり心肺能力が高いのは小さいころにスイミングをならってたおかけがも…」みたいなものです。

実は私も、幼いころに父が与えてくれたLEGOブロックで鍛えられた器用さと何かを作り上げるまでの試行錯誤と根気は、今の私のヴァイオリン職人としての仕事に大きく繋がっています。

チャンスを与える親の努力について

チャンスを与えるメリットを先にお伝えしましたが、親が努力をしなければ、勝手に子供がチャンスをつかむものでもありません。

大人の中には「チャンスは自分でつかむものだろうが」と思う方もいるかもしれませんが、チャンスをつかむ能力のベースを与えるのは親の義務で、それを奪う権利は親にはありません。

チャンスをつかむ努力する気持ちすら、親が知識やマインドセットを与えることで作り出すことができます。

  • 出来ないという思い込みをなくす
  • 金銭的に出来ないは言い訳
  • したいという事には基本的にチャレンジさせる
  • したいの種類を見極める

出来ないという思い込みをなくす

一般的ではない事にチャレンジすることは困難であるという思い込みから、チャレンジさせずに、無難な習い事をさせたり、無難なものを買い与えたりすることで、大多数の中に紛れてしまう子供になってしまう。そんな未来を望みますか。

実際は調べてみたり行動してみれば、意外と簡単にチャレンジできることが多いです。

金銭的に出来ないは言い訳

例えば、私のLEGOブロックの例でがわかりやすいのであげてみます。

超が付くぐらい貧乏だった幼いころの私の実家で、私が「LEGOブロックがしたい」というと、1週間後には箱いっぱいのLEGOブロックが届きました。

お金がない父が会社や知人に私のチャレンジしたい事を伝えて集めてくれたのです。

お金がなくたって出来ること、たくさんありますよね。

したいという事には基本的にチャレンジさせる

何でも与えてしまえば、「ワガママに育つ」「直ぐに飽きる」などの件が出てきますし、確かに、その確率は上向きになるかもしれません。

ですが、そのデメリットを補う「教育を施すこと」と「機会を与えること」は別物であることを認識し、機械を与えてダメな点を見極め諭すことが大切です。

したいの種類を見極める

この点は、想像以上に大切で、例えば、「友達が皆しているから面白くなさそうだけどしたい。」という「したい」は、良くありません。

それは、チャンスを与えてもチャンスを活かしきれず終えてしまう可能性が非常に高いケースであることを親も認識し、子供にも認識させましょう。

そのうえでチャンレジさせるくらいの大きな心でチャレンジさせてあげましょう。

チャンスを与えること奪ってはいけないことのまとめ

チャンスを与えることはメリットいっぱい。

  • こども未来に選択肢が広がります。
  • 思いもよらない才能が開花するかもしれません。
  • きっと将来何かに繋がって役に立つ時がくる。

親はチャンスを与える努力をしましょう。

  • 出来ないという先入観をなくすことから始めよう。
  • 金銭的に出来ないと思う前に出来ることはたくさんあります。
  • 子供がしたいという事には基本的にチャレンジさせる。
  • したいの種類を見極めてチャレンジさせてあげよう。

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