ビギナーの方のバイオリン演奏を聴いていると『あれ?音程がずれているな』と感じた経験があると思います。
これは、けっして他人事ではありません。
さすがに演奏していてズレていたら分かるよ!という方でも要注意です。
自身の演奏も、いわゆる“オンチ”と言われない為に、その練習法や気を付けておきたいことをまとめてみました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。
オンチにならない為の方法
これは基本的な事ですが、とっても大切なポイントですので、下記のいずれの方法も押さえておきたい事です。
- 自身の演奏を客観的に聴いてみる
- 十二平均律の音をしっかり認識する
- 正しいチューニングをしよう
これらの正しい練習を経たのちに自身の演奏を改めて聞いてみることで、期間が経つごとに、正しい音色を奏でることが出来るものです。
自身の演奏を客観的に聴く
客観的に聴く事はオンチを防ぐために大切な正式な練習方法です。
聴くという練習は、オンチを直すために音感をしっかり意識することと、リズム感を養うことに、非常に役に立ちます。
演奏をしていると、自分の音があっているかどうかが、意外とわからないまま演奏しているもので、録音して聞いてみると酷い演奏に驚いたという方も少なくないはずです。
フィンガリングやボウイングの練習だけでなく、聴いて音があっているか録音して確認することを練習のルーティーンに入れることをおススメいたします。
十二平均律の音をしっかり認識する
十二平均律?なにそれ?という方も多いかもしれませんのでご説明します。
隣り合う音(半音)の周波数比は等しい1オクターヴを12等分した音律のことを言い、もっと簡単に言うと、ピアノ鍵盤にある“ド”から“シ”までの12の鍵盤の音を言います。
人類は、このドレミの音(周波数の均一な並び)を心地よいと感じ、ここから外れた音に違和感を感じます。
簡単に言うと、この十二平均律からのズレがオンチの正体です。
では、プロの歌手が本来の音程からズラしてアレンジして歌っているのに心地よく感じるのは、なぜか?
これは、この周波数の均一な並びの中で音階を並び変えて歌うことで美しく聞こえているという事になります。
音を認識する練習方法
バイオリンで“ド”の音を鳴らしたい場合は、自分で“ド”を鳴らしているつもりではダメで、実際にバイオリンから出た音と、ピアノから聞こえる“ド”の音と比べて音合わせを都度するようにしましょう。
このトレーニングは、英語の発音やヒアリングと同じように、日々練習することで養うことが出来ますので、絶対音感が無くても大丈夫です。
絶対音感が無くてもバイオリンが演奏できることについては下記の記事にまとめておりますので、宜しければご覧いただけましたら幸いです。
正しいチューニングをしよう
バイオリンに限らず、楽器というのは、正しい音程で演奏をするのが基本です。
音が狂っていると、どんなに良い曲を高い技術で演奏しても、聞いている側にはなんだかおかしいなという感じしか伝わりませんし、演奏が下手だと思われがちです。
↓↓↓下記の記事でもチューニングについて詳しくまとめておりますので合わせてご覧いただけましたら幸いです。
バイオリンは音の調節が難しいといわれていますが、慣れてくるとうまくなりますし、全弦アジャスター内蔵型テールピースや、電子チューナーを使うと、初心者の方でも簡単に調節できるので、チューニングはしっかり自分でできるように日々のルーティーンとしてチューニングを行いましょう。
チューニングとという基本的なセットアップ行為は、前述の十二平均律を覚えることや、バイオリンのGDAE各弦の開放弦の音を覚える事にも大変役に立ちます。
日々の積み重ねが結果に繋がります。
Try your best ! 素敵なヴァイオリンライフを。