バイオリンを色んな先生に習うメリットとデメリット

  • 2020年1月10日
  • 2020年1月12日
  • 練習
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バイオリンを習うときに、先生を一人にするかそれ以上にするか、どちらがよいか迷うことがありませんか。

バイオリン教室でも、個人かグループかを選ぶところもあります。

自身のスキルの状況や、何に重きを置くかよく考えて、レッスンスタイルを選択してみると良いでしょう。

どちらにもメリットとデメリットがありますが、ここでそれについてお話ししますので、選ぶ際のヒントにしていただければ嬉しいです。

一人による先生による個人レッスン

個人レッスンの形式は最もスタンダードな形式となり、多くの教室が、この形式に該当します。

なかには、個人レッスンをメインとし、アンサンブルレッスンを別メニューで取り入れている教室も少なくありません。

メリット

初めてバイオリンを習う場合には、先生は一人のほうが良いといわれています。

  • レッスン中の先生の指導を独占できる
  • 自分のペースで学べる
  • 他の生徒の意見でクラスの方針が動く事がない

バイオリンを一人の先生について習うメリット、それは集中して習うことができるということ。

個人レッスンですから、時間いっぱい先生の指導を独占して受けることができますし、アドバイスも自分だけに向けられたものですから、良い勉強になります。

デメリット

  • スキルやクセが偏りがちになる
  • 相性が悪い場合に先生の変更がきかなければ困る
  • 他の奏者とのスキル進度の比較が出来ない
  • 仲間がつくりにくい

バイオリンを一人の先生に習うデメリットとして大きいのは、その先生の色が強くなってしまうことで、先生の言うとおりにしたから、イコール、素晴らしい演奏という勘違いをしたまま進んでしまうと、自分よがりな演奏になりがちです。

また、その先生の教え方が向いていないと思っても、なかなか変更できないことで、場合によっては、バイオリン自体を辞めてしまいたくなってしまう原因にもなりかねません。

そういうときは、一定期間習ってから、先生を変える、又は時々別の先生の単発のレッスンを受講するというのも一つの方法です。

個人レッスンを複数の先生から受ける

技術が高くなってくれば来るほど、多くの優秀な先生のスキルを受け止め、自分なりに消化していくと、更なる高みへ自分をステップアップできます。

メリット

  • 先生ごとの視点が違い聞ける意見も変わるため視野が広がる
  • 考え方が柔軟になり、感覚が凝り固まるのを防ぐ
  • 様々なスキルが身につきやすい

バイオリンは複数の先生について習うと、視野が広がるということがメリットといえます。

同じ曲や表現においても、とらえ方や考え方が違う事、音楽性の多様性を知ることができます。

一人の先生の弾き方だけでなく、ほかの先生の演奏も参考になるので、自分の演奏に対しても考え方が柔軟になるでしょう。

デメリット

バイオリンというのは教える先生の技術が大きく影響し、複数の先生から習う場合、受講者は柔軟でなければならないことと、リスクを認識しておく必要があります。

  • 場合によっては混乱する

複数の先生に習うと、それぞれの先生の教え方が違うので、教えられる側は混乱します。

特に、バイオリンを習いたての人や、小さな子供さんには、そうした先生の指導が変わることは、どうしていいかわからなくなってしまう可能性が高いのです。

優柔不断であったり、気の弱い方、まじめすぎる方には、場合によっては苦痛な選択肢である可能性も考えられます。

グループレッスンで習う

グループレッスンには様々なスタイルがあり、アンサンブルを基本としたものや、同じ曲の同じ旋律を、みんな一緒に演奏するものなど、特徴は教室によって様々です。

メリット

トータルで見ると、メリットは非常に多く、可能であれば、個人レッスンとグループレッスン(特にアンサンブル)を、並行して習うことがおすすめです。

  • 生徒同士で切磋琢磨できる
  • 同じクラスにお友達ができる
  • 協調性が育まれる
  • 人の演奏や楽器を参考に出来る
  • 合奏が楽しめる
  • 奏者同士で情報交換ができる

バイオリン教室では、グループで習うところもあります。

この場合、1人で習っているわけではないので、みんなで頑張っているという一体感が生まれます

うまくできなくても皆で励まして続けていくことができるでしょう。

また、スキルの面だけでなく、楽器選びや練習のこと、音楽イベント情報やメンテナンスについてなど、奏者同士での意見交換ができる場となることも、非常に大きなメリットと言えます。

デメリット

  • 生徒間のトラブルが心配
  • 細かな個別の指導を受けにくい傾向にある
  • 周囲の相対的な進度に合わせなければならない
  • 自分のタイミングで質問したりしにくい

バイオリンをグループで習うと、そのグループ内でトラブルがあった時に続けにくくなります

特に子供さんの場合、ちょっとしたことが原因でトラブルが起こりやすいですし、親同士の問題もあるかもしれません。

そういう問題が起きても、教室側でうまく対処してくれれば、安心して習うことができます。

また、自身のペースでのスキル習得が難しく、遅かったり、早かったりと、基本的なスキル習得や進行に時間がかかる傾向にあるように思いますし、先生への質問もしにくかったりします。


バイオリンは上級者になればなるほど、複数の先生に習い視野を広げる傾向にあります。

どの先生に重きを置くかも判断できますし、そういった意味では、最初のうちは一人の先生にお任せするのが無難だといえるでしょう。

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