独学でバイオリンを弾いている人、YouTubeを見て練習しているという人はけっこう多いようです。
大人になってから教室に通うのが恥ずかしいとか、教室に通う時間がないという人でも自分で音楽を楽しむぶんには独学でもかまわないでしょう。
ですが、基本的な弓の持ち方を知らないと心地よく弾くことができません。
弓を持つ前に
バイオリンを正しく構えましょう。
変な構え方をしていると体の余計な筋肉や筋に負担がかかって肩こりや腰痛を引き起こします。
両足を肩幅に開きつま先は少しだけ外側を向けて、バイオリンは左肩と顎の間に挟みます。
首や腰を左右に曲げないように、楽器が上や下を向かないように鏡を見ながら構えるとよいでしょう。
正しくバイオリンを構えたら、いよいよ弓を持ちます。
正しい弓の持ち方を練習してみよう
1.右手を前に突き出して肘を曲げだらりと力を抜きます。
親指の第一関節を軽く曲げて、中指の第一関節に寄せます。
小指は柔らかくカーブするようにします。
影絵できつねを作る時に近い形になったはずです。
2.基本の形ができたら鉛筆や菜箸、絵筆などを持って、1の手の形ができるように練習します。
棒の左側が斜めに(45度くらいの角度で)上がるようにします。
人差し指は第一関節と第二関節の中間くらいを棒の上に置く感じです。
3.棒を持って練習したら、いよいよ本物の弓を持ってみます。指をピーンと突っ張らせないように気をつけてください。
親指と弓の角度は90度です。
人差し指は力を加えたり抜いたりできるように、弓に乗せている感じです。
小指の先端は弓の上に触れています。
すべての指はゆるやかに丸まります。特に親指と小指の位置に注意してください。
これが基本の形です。
弾くときには弓の場所により指の形は変わりますが、基本の持ち方をマスターすれば、すべての指が柔軟に動いて滑らかに弾くことができます。
弓を動かしてみよう
弓が持てるようになったら、手首と指を使って弓を左右に動かす練習をします。
左方向に動かすとき、すべての指は丸まっています。
右に戻る際には指は少し伸びています。
「いちに、いちに」と声に出してリズムを取りながらゆっくりと動かします。
慣れてきたら少しずつスピードを上げます。
弓を動かしている様子を録画して、正しいフォームを保っているか確認してください。
矯正グッズを使ってみよう
変なクセがついてしまって正しく持てない…。
とお困りの方のために、正しい弓の持ち方に矯正できるグッズが販売されています。
グリップ矯正アイテムは、弓に取りつけて自然に正しい指の形になるようにするアイテム。
鉛筆やお箸に取りつけて正しい持ち方を覚えるアイテムのようなものです。
小指の位置を矯正できるアイテムもあります。
こちらもやはり弓に取りつけて使用します。
小指に力が入りすぎてピンと張ってしまうという方におすすめです。
良い音色で奏でるためには、正しい方法で弓を持つことが大切です。
大人は子供の用に体が柔軟ではないので、始めたばかりだと指の変な部分に力が入ってしまったり、指が伸びてしまうというのはよくあること。
意識して正しい持ち方をマスターしましょう。