バイオリン上手ですねと言われた奏者が陥りがちな失敗

バイオリンを習っていて、しっかり練習していた結果「上手ですね」と褒められることもあると思います。

例えば、皆様のお子様が毎回の練習で褒められ続けると「やっぱり私は上手なんだ」と自信を持ちます。

確かに、練習の成果もあって上手なのだと思いますが、その状況が続くと失敗への危険信号です

褒められると、口では「そんなことないですよ」と言いながら、心で「私はイケてる」と天狗になってしまっていませんか。

上手ですねと言われた奏者が陥る失敗

  • 上手の基準が今の自分になる
  • 目先の結果に目が行きがち
  • 地道な練習をしなくなる
  • 好きな曲しか弾かなくなる

上手の基準が今の自分になる

この点が一番致命的で、新たな事象の吸収の妨げになります。

「私は上手なのだ」と思えば思うほど、上手下手の基準を自分の演奏にしてしまい、更なる高みへは登ることができません。

基準は自分より上手な方との比較をし、日々改善を繰り返すことがレベルアップの基本です。

目先の事に目が行きがち

今上手な人は、ただただ、自身が上手に弾ける曲を選びがちです。

習慣からくる目先の結果ばかりに目をやる行為は大変危険です。

『千里の道も一歩から』と言う言葉の意味を「今の結果を大切にする」とだけとらえると致命的。

あくまでも、千里の道という目標をたてて、その道に沿って1歩ずつ進んでいくことが大切ということです。

地道な練習をしなくなる

例えば、毎日の必須トレーニングともいえるミラーボウイングやスケール練習などの基礎練習をしなくなると、節々にひずみが現れます。

バイオリニストの高嶋ちさ子さんも、演奏の直前にすら、曲の練習ではなく、必ず鏡を使ったトレーニングやスケール練習を欠かさないと言います。

好きな曲しか弾かなくなる

コンチェルトなど多くの要素を兼ね備えた曲を演奏する際に、自身の好みの曲ばかりを演奏していると、技術は劣化していきます。

失敗に陥らない為に注意すべきこと

上記のような自分にならないように、ちょっとした努力の習慣で成長を維持できます。

  • 自身の演奏を録音して聞いてみる
  • プロの演奏を聴きプロの解釈を知る
  • 褒められるた日も修正すべき点がないか確認する
  • 過去に指摘された点を再確認してみる
  • 基礎練習を習慣化する
  • 定期的に別の先生からの指導も受けてみる

自身の演奏を録音して聞いてみる

録音された自分の演奏を聴いてみると、最高に音ズレや拍ズレをしていることに気づくことがある。

ただただ演奏して、感覚的にとらえるだけでは、イケてない自分い気が付かないことが多い。

プロの演奏家や歌手ですら、リアルタイムに自身の音を確認できるよう、イヤモニ(イヤーモニター)を使用していることが多いのは、それが理由です。

プロの演奏を聴きプロの解釈を知る

自身の演奏の良し悪しに気が付くための、ベースの知見として、プロの演奏を出来るだけ多く聴き貯めることは、一生の宝となります。

褒められるた日も修正すべき点がないか確認する

先生によっては、あえて、ひたすら褒めちぎる(だけ)の先生もおられます。

そんな時には、

  • ここを直すと、もっと良くなるという所を教えてください
  • 何か少しでも改善点を見つけたいのでワンポイントアドバイスを

などと先生に質問を投げかけて、新しいスキルに貪欲になってください。

過去に指摘された点を再確認してみる

新しいスキルも大切ですが、過去に指摘されて改善した事象であっても、必ず、振り返って今でも出来るかをチェックすることで、あなたのベースは格段に底上げされていきます。

基礎練習を習慣化する

前章でもお伝えしたプロのバイオリニストである高嶋ちさ子さんをもってしても、演奏会直前にすら、鏡をみてボウイングが真っすぐかどうか、スケールがちゃんと弾けるかどうか、基本的な事をチェックすることで、スキルを維持し続けています。

普段できていることが出来ないときは、自身の調子がよくなかったり、練習不足が考えられます。

スキル維持やコンディション確認の意味も込めて、基礎練習を習慣的に行うことが大切です。

定期的に別の先生からの指導も受けてみる

最後におススメするのが、相性の良い講師がついてくれていたとしても、必ず別の先生からの指導も受けることをおススメします。

これまで記載してきた方法などで努力を繰り貸すだけでも、普段から指導いただいている先生との練習の間で改善がくりかえされ、上達している事とは思います。

しかしながら、大きな意味で、それらの指導には1人の先生という一貫性の枠組みの中でのスキルアップとなります。

そのベースという枠組みからはみ出たとしても、多くの素晴らしい先生からの指導を定期的に受けることで、今まで耳にすることのなかった改善点や発見が得られ、より表現力や技術力の高い演奏が出来るようになるものです。

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