コンクールの結果がバイオリンの価格に比例しない歴史的事実が存在します。
バイオリンの価格に比例しない歴史的事実
数千万円や数百万円などの相対的に高いバイオリンを持つ奏者が数多いるなか、伝統ある日本音楽コンクールにおいて、1990年代の優勝者が、優勝を決めるその瞬間も、数十万円の量産楽器を使っていたというのです。
その同じ年の予選では、数千万円、数百万円のバイオリンを手にした奏者たちが、次々に予選敗退する姿がありましたし、今でも同様に現実はおこっています。
落選する奏者の特徴
- 自分よがりな演奏
- その曲の構成を理解しない演奏
- 楽器の性能を活かしきれない演奏
- 楽器が助けてくれると信じている
- 他
先生の中には『自身の力量より背伸びしたお品を』とおっしゃられる先生も多いようですが、結果から論理的に事実を見れば、高価なバイオリンに見合った力量のない奏者には結果は伴わないという事です。
これからコンクールを受けられる方へ
この手の内容を多くの場でお話してきましたが、同じ結果に陥る方を数多く見てきていますし、これからも減らないのだろうと思います。
そんな方や、逆に高価なバイオリンを変えない方に知ってほしいプロの世界での事実があります。
下記のお話が、日々の練習の辛さを、未来の希望に変えて頂けると嬉しいと思い、記しておきます。
ウィーンフィルの弦楽器奏者が使用する楽器について
かの有名なウィーンフィルの弦楽器奏者はストラディヴァリやグァルネリを使用していません。
自身の楽器ではなく、楽団が用意した楽器をあてがわれ、それを使いこなしているのです。
ここに、腕こそが全てであることの結果が集約されています。(詳しくご覧になられたい方は下記の記事がおススメです。)
高価なバイオリンで優勝される奏者もおられますし、そうでない方もおられます。
いずれにしても、
- 楽器に頼らない演奏ができる技量を身につける事
- 勘違いのない指導者と出会う事
- 人のせいや物のにしない事
こうした、基本的な考え方が大切なのは言うまでもありません。