音楽教育においての「音楽を聴く」という練習の大切さについて

  • 2020年1月12日
  • 2020年1月12日
  • 練習
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バイオリンを習い始めると、だんだんうまくなるのが分かってきます。

もちろん最初は音を出すだけでも苦労するかもしれませんが、曲が弾けるようになると、どんどん練習が楽しくなるはずです。

たくさん弾いて練習することが上達への近道ではありますが、バイオリンに限らず楽器の演奏には「音楽を聴く」ということも重要な練習の一つということをご存知ですか。

ここでは、上達のための音楽を聴くという練習についてお話ししましょう。

楽器演奏の練習は音を出すだけではない

私もはずがしながら、自分よがりに楽器の演奏に夢中になっていた時期がありました。

ギターやサックス、トランペットやバイオリン、打楽器やブルースハープなど、あらゆる楽器を経験しましたし、楽器の演奏は上達すればするほどうれしくなり、練習にも熱が入ります。

ですが、あるとき先生に「楽器演奏の練習は音を出すだけではないですよ」といわれたことがありました。

その先生は口癖のように「良い音を聴きなさい」と言われ、多くの音源を聴き、アドリブや強弱や揺らぎなど、圧倒的な表現力の豊富さに驚いたことを今でも鮮明に覚えていますし、今でも多くのコンサートや演奏会へ訪れるたびに、同じような衝撃を受けることがあります。

良い音を聞くメリット

よく言うところの「耳が肥える」という表現が適切かと思いますが、良い音楽を聴くと下記のような多くのメリットがあります。

  • 表現の幅が広がる
  • 聴き分ける力が養われる
  • 早期教育においては運動能力や理解力にも影響すると言われています

良い音を聴く方法

自分が出す音が果たして良い音なのか?と考えると、たぶんそうではないと答える人は多いはずです。

自分の出している音が良いか悪いかを判断するためには、まず自分の耳がよい音を知っているか、それを鍛えなければならないのです。

良い音とは

良い音、それはプロの演奏家の音ですよね。

バイオリンであれば、その第一人者と呼ばれる方々の音源や、憧れの演奏家がいれば、その人の音をとにかく、よく聴きましょう。

こういう音を出せるようになりたいという明確な目標があれば、自分の音のイメージも膨らみます。

楽器の演奏というのは、良いイメージを持つことで、それが演奏に直接響きますから、演奏以上に大切な技術ともいえるでしょう。

良い音を聴く手段

良い音を聴くには、演奏会で生の音を聴くのがベストですが、なかなか演奏会へ行くことは難しいでしょうし、演奏会のたびに、数千円から数万円のお金がかかってしまうことも正直なところ現実問題です。

そこで、その演奏家のCDを買う・レンタルするなどして、良い音を聴く機会を設けるのです。

音楽以外の音を聴く

上記には素晴らしい音楽を聴く事を紹介してきましたが、けっして、音楽を聴くだけが「聴く力」を養うものではありません。

  • 森に行き風の音を聴く
  • 小鳥のさえずりに耳を傾ける
  • 川のセセラギを聴く
  • 環境音にリズムを見出す

生活の中や、自然の中にも沢山の音があふれていますが、普段、そのこにフォーカスすることのない音に、耳を傾けてみることも、表現力か感受性の育成にもつながり、自身の演奏へ反映されるものです。

聴く姿勢や考え方

良い音を聴けばいいといっても、ただ聞き流しているのではあまり意味がありません。

バイオリンを習い始めて数年くらいの人は、自分が練習している曲のお手本を耳にしていると思いますが、その曲の抑揚などを参考に、自分なりの弾き方を耳に覚えこませるといいでしょう。

また、更に上級者となってくると、いろいろな演奏家の音を聴くことが大切になります。

憧れの演奏家だけでなく、複数の良い音を聴くことによって、自分の中でのイメージがさらに広がるでしょう。

これは、複数の先生から学ぶことによるメリットに類似するものがあります。

複数の先生から学ぶことについてのオススメ記事はこちら

耳が肥えるというのは、こうしたイメージのふくらみも込めていわれている言葉なのかもしれません。

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