発表会の時の演奏側のマナーは先生を通じて子供に伝えることはできても、親には基本的なマナーは教えてくれません。
先生も、意地悪をしていわないのではなく、保護者の皆さんに失礼にならないよう配慮のうえ、お伝えにならないとお考え下さい。
ですが、発表会特有のマナー以外にも、忘れがちな、でも、ごく基本的なマナーも多く存在します。
ここでは、そんないまさら聞けないマナーをご紹介いたしますので、お子様のバイオリンやピアノの発表会でのご参考にしていただけましたら幸いです。
発表会の保護者のマナー
常識的なマナーには、私語を慎むなどの「あたりまえ」が、沢山ありますが、一つ一つを押さえておかないと、保護者同氏のお小言やトラブルが、子供に迷惑をかけてしまう要因になるかもしれませんので、私は大丈夫と思わず、改めてご覧いただけましたら万全かと思います。
日々努力を重ねてきた子供達に素敵な演奏を万全の環境で披露してもらうためにも、親の努力と協力は必須です。
写真やビデオ撮影について
わが子の晴れ姿は欠かさず撮影しているという親御さんは多いことでしょう。
- 撮影可否の確認はしておこう
- フラッシュは厳禁
- 撮影機材の起動やスイッチの「ピッ」という音
- 機材のスタンバイは演奏と演奏の間で
- 三脚OKでも後ろの方の邪魔にならないように
発表会の場合は、あらかじめ先生や会場のスタッフに撮影okか確認しておくのがおすすめです。
カメラ音やフラッシュは周囲の迷惑になることもありますし、何よりも演奏する子ども自身の気が散ってしまうことになり兼ねません。
これは、忘れがちですが、撮影機材の電子音は携帯のマナーモードと同様に予め確認しておいてください。
また、撮影がokという場合でも、カメラを高く上げすぎたり三脚を固定するのは避けるとともに、準備は演奏と演奏の間で、後ろの人への配慮しながらお願いします。
拍手はたくさんした方が良い
拍手のマナーは大切です。
- 自身のお子様以外にも拍手を忘れずに。
- 拍手はしっかり退出まで。
- 拍手をすることをためらわないで。
写真撮影などやることがたくさんあって忙しいものの、せっかくの発表会なので子どもさんに拍手をたくさんしてあげましょう。
自分の番が来て舞台に出て行く時というのは、子どもによっては心臓が飛び出そうなほど緊張しているものです。
そんな時、真っ先にあたたかな拍手の音が聞こえるとリラックスできるはずですので、温かい拍手を送ってあげてください。
最低限、舞台でお辞儀し終わるまで拍手しましょう。
そして演奏終了後は、子どもがお辞儀をしてから舞台袖に引っ込むまで、ためらうことなく、真っ先に暖かな拍手を送ってあげることです。
ご褒美は花束で
演奏会を頑張ったご褒美に、是非素敵な花束を用意してあげましょう。
- 花束はお辞儀の後にステージ下から渡す。
- NGの場合は、終了後一番初めに再会する際に渡す。
- 大人になる迄は小さなブーケサイズ迄の花束―で。
小学生以下なら1,000円~3,000円くらいを目安に持ちやすい小ぶりな花束を用意します。
また、高校生なら2,000円~3,000円、大学生以上なら5,000円~10,000円位を目安にすると良いでしょう。
お花屋さんに用途を伝え、子どもの好きな花を入れてもらうのがおすすめです。
とにかく静かにすること
演奏会を聴きに行った時もそうですが、発表会に行った時にはとにかく静かにすることが保護者側のマナーです。
- サイレントモードは基本でバイブレーションもNG
- 撮影準備を人の演奏中にゴソゴソしない
- 他の方の演奏中に入退出は禁物
- 当然の事ながら演奏中に会話はひそひそ話もNG
- セキやクシャミの対策は万全に
わが子の晴れ舞台ということでそれどころではなくなってしまうかもしれませんが、保護者としては周囲への配慮を怠ってはいけません。
子どもの日ごろの成果がしっかりと発揮されるように応援するとともに、周囲の迷惑にならないよう気を付けましょう。
音であらかじめ設定が必要なのが携帯電話です。
サイレントモードにしておくのも良いですが、静まり返っている時には意外とバイブレーションが響いてしまうものです。
できれば電源をOFFにしておくと安心なので、会場に入ったら真っ先に設定を確認しておきましょう。
また、ひそひそ話やつぶやきは丸聞こえになっていると思った方がよさそうです。
なぜなら、ホールの構造は音を増幅させるように作られているからです。
セキ払いなども非常に響くものなので、あぶないと思ったらあらかじめ対策を取っておくのも一つの方法です。マスクをして喉を保湿したり、アメをなめておくとセキが出るのを防ぐことができます。
ただし、アメの袋を開けるのは音が響くので注意が必要です。
さらに、子どもが出てきたら「頑張れ」などと思わずつぶやいてしまいそうになりますが、会場ではぐっとこらえておきましょう。
感想を言い合う楽しみは会場を出てからにしておくことです。