皆さん、想像してみてください。
子供が自主的かつ継続的に成長する育て方があれば、きっと、子育ては、もっともっと楽しくなりますよね。
そんな簡単な物じゃないと思われると思いますが、いくつかのポイントを押さえておくと劇的に子供たちのマインドセットに変化がみられるようになります。
子供たちの中に「成長マインドセット」を作り上げることができれば、自分たちの力で、自主的に、かつ継続的に成長する行動をとるようになります。
我が子は既に自主的ですという方も、体系的に成長マインドセットのメリットや育て方について知ることで、その精度が、ますます高くなるので、是非参考にしていただけたらと思います。
2種類のマインドセットについて
子供の能力開発の現場では、マインドセットを大きく2つに分けて考えられています。
後述しますが、前提として、その両者の違いを知っておくことは、保護者様だけでなく、お子様にとっても重要なポイントとなります。
- 固定マインドセット
- 成長マインドセット
前者の固定マインドセットは、天才は天才、バカはバカ、といったように、能力は決まっているもので変化することがないという考え方で、硬直マインドセットや停滞マインドセットと呼ばれることもあります。
対して、後者の成長マインドセットは、能力は成長させることができる、能力は後天的に身につけることが出来るんだという考え方です。
成長マインドセットのメリット
この成長マインドセットを身につけることができれば、どのような行動をするにおいても自動適応される沢山のメリットがあります。
- 失敗を恐れなくなる
- 失敗した理由を考えるようになる
- 自主的に学ぶようになる
- 継続的に努力するようになる
- 学習意欲が向上する
- 他多数
成長マインドセットの育て方
子供の成長マインドセットを作り上げるためには、下記のような保護者による声掛けと、ちょっとした知識の植え付けがポイントとなります。
- 成功した時に成功への過程を褒める
- 失敗した時は“まだ”失敗したけど次もチャレンジ
- 脳の中で何が起こっているかを教える
- 成長マインドセットと固定マインドセットの違いを教える
下記に成功プレセスの育て方の詳細を紹介していきたいと思います。
成功した時に成功への過程を褒める
答えや点数や結果を褒めるのではなく、成功へのプロセスを褒めてあげるこが大切です。
これが、子供たちへの魔法の言葉の一つ目です。
プロセス褒めの例
- 少しでも先に先に勉強しておいてよかったね
- きっと集中してやったからだね
- 頑張って努力を続けたおかげだよ
- 大変だったけど我慢してよかったね
例えば、テストの点数が良かった時、「やっぱり頭いいね。すごいね。」と褒める家庭Aの子供と、「今までよく頑張ったからだよ。凄いね。」とほめる家庭Bの子供とでは、その後の成長に大きな変化が現れます。
家庭Aの「頭いいね」と言われた子供は、頭がいい状態を褒められてしまい、失敗しない安全パイの行動にしか出ないようになります。
これが、固定マインドセットの子供を育ててしまう根源的なNGワードとなります。
対して、家庭Bの「よく頑張ったからだよ」と言われた子供は、結果より、その結果に至るまでの努力を褒められているため、成功するために事前の努力をすることの大切さを知り、継続的に努力するようになります。
これが、成長マインドセットの子供を育てる魔法の言葉(過程を褒める言葉)です。
失敗した時は“まだ”失敗したけど次もチャレンジ
子供が何かの壁にぶち当たったり、失敗した時、たった2文字のキーワード「まだ」を冒頭につけるだけ、子供は諦めずに粘り強くチャレンジを継続します。
これが、子様への魔法の言葉の二つ目となります。
失敗した時に掛ける言葉の2択
- ✕の例:『失敗だったね』
- 〇の例:『まだ失敗だったね』
前者は、もうこれで失敗して終わりという考え方に陥り、そこで諦めたり、もう一度トライするにも後ろめたさを持つようになります。
対して後者は、今はダメでも次にチャレンジすれば成功する可能性があるという考えのもと努力を継続するようになります。
脳の中で何が起こっているかを教える
チャレンジをする子供たちの脳の中では、どんどんニューロン同士が繋がって、どんどん頭が良くなるんだと、仕組みを簡単でも教えることで、知識の蓄積を複数の基軸で意識し吸収を早める効果を生みます。
これは、英単語を記憶するために「見る」「書く」「聞く」「話す」「絵を描く」「想像する」など多くのパターンで学ぶことで記憶を濃くし、長期的に記憶を安定させる効果に似ています。
成長マインドセットと固定マインドセットの違いを教える
前述の脳の仕組みを教える効果と類似するのですが、こちらは、よりメンタルの向上に寄与するレクチャーとなります。
子供に「成長マインドセット」と「固定マインドセット」の両者の違いを教えることで、何がメリットで何がデメリットなのかを認識し、より良い選択肢を選択するという行動をとるようになります。
親子で成長マインドセットを作り上げよう
日々、子供たちは、自分たちの与えられた知識や方法の中で、彼らなりに努力し成長していくものです。
保護者の皆さんの期待に答えようと努力を繰り返す子供たちのためにも、保護者の皆さんも子供たちのために、今日から始めれる魔法の言葉をかけてあげてください。
その一つ一つが、お子様のマインドセットの丈夫な礎となることを願っております。