夏場はバイオリンにとって過酷な季節【最適な夏の保管方法】

  • 2020年3月11日
  • 2020年3月18日
  • コラム
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バイオリンは大変デリケートな楽器ですから、温度や湿度の管理はきちんとしておかなければなりません。

バイオリンが誕生したヨーロッパと違って、日本はとても高温多湿な環境ですから、非常に過酷な環境なのです。

それでは特に注意が必要な、夏場の管理方法を見ていきましょう。

夏場のバイオリンの保管方法

日本の夏は、温度も湿度もヨーロッパに比べると高い傾向にあります。

温度が25℃前後、湿度が50%前後になるような環境で保管することがベストです。

しかし、この環境は、意識して作り出してあげないと、実現しないものですよね。

温度対策

バイオリンは高温に晒されると、表板や裏板などのパーツを繋いでいる膠(天然の接着剤)が融けてしまう危険性があります。

もともとこの膠というものは、修理がしやすくなるように、温めると融けるようになっているのですが、管理方法が不十分なために、接着剤が融けてしまっては大変です。

例えば、炎天下の車の中で、ほんの数分バイオリンをケースごと放置してしまった場合、すぐに接着剤が融けてしまって、ケースを開けた時には、大げさに言うと、バラバラになっていたなんてことがあり得ます。

ですから、夏場に車の中に放置するのは絶対に止めましょう。

冬でも高温に晒される危険があるのが、電車内の足元にあるヒーターです。

気がつかないうちに足元のヒーターで温められてしまい、壊れてしまうことがあります。

壊れてしまっても、修復ができる楽器ではありますが、修復すると価値が下がってしまいますから、できるだけ、高温に晒さないように注意して管理してください。

また、バイオリンの表面に塗られているニスも溶けてしまって、ケースにくっついてしまうなんてこともありますので、注意しましょう。

湿気対策

日本の夏は、ヨーロッパの夏と違って、ジメジメしていますよね。

バイオリンにとって湿度は大敵なので、室内で管理する場合は、強力な除湿機を使って快適な湿度に保ってください。

梅雨の時期などに、外に持ち出す時は、ケースにレインカバーをかけて、ケースが濡れないようにしてください。

また帰宅したら、ケースを開けて、早くケース内から湿気を逃すようにしてあげましょう。

ケースの中に乾燥剤を入れておくことも、適切な湿度管理方法となります。

過度な湿度とならない場所の場合、湿度コントロールにモイスレガートという商品がおすすめです。

夏場のバイオリン管理は気をつけよう

せっかく良質なものを購入しても、温度や湿度の管理が適切でなければ、すぐに壊れてしまいます。

日本は、ヨーロッパに比べて、高温で多湿なので、温度と湿度の管理には十分に注意して保管するようにしてください。

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