アフターコロナのバイオリンやピアノなど音楽教室に求められていること

この課題に対して、本当に多くの音楽教室の先生たちからコロナ対応方法についての相談をいただくと一方で、ただただ「いつコロナが過ぎ去るのか」と待つばかりの音楽教室の方も多く見受けられます。

今回、この二極化に大きな危機感を覚え、この話題について触れさせていただくことといたしました。

大切なのはコロナを終息させることや終息まで耐え抜くことではなく、コロナに対応し変化した社会に合わせて音楽教室や学習塾も継続的に変化していくことです。

ここでは、アフターコロナの音楽教室や学習塾に求められるものは何かについて、ユーザーの消費行動の変化の観点から解説していきたいと思います。

コロナで変わる生徒にとっての習い事のあり方

生活スタイルが大きく変わり、選択肢が増え、今まで不便と思っていたものが想像以上に便利だということを知ったユーザーは、本格的に自身の行動(消費活動)に対して意味や理由を求めるようになります。

「どっちでもいいんだけどどっちか選ぶ理由が欲しいな」
「あれ?今までのことが本当にいいことなのか?」
「本当は、こっちのほうが効率的で時間の節約にもなるんじゃない?」など

大きく変化する消費行動スタイル

これからは、本格的な『イミ消費』の時代へシフトしていきます。

これまでは「もの消費(~1990年頃)」「こと消費(2000年頃~)」「とき消費」と、結局はそのサービス自体に惹かれて行動を繰り返していた傾向にありましたが、これからはサービスにレアリティや素敵な体験コンテンツがあるだけでは、ユーザーにとって意味を感じることができず、消費に繋がらない時代になります。

例えば、選択肢が増えた今、音楽教室で受けるレッスンについてユーザーは下記のような考えるようになるわけです↓↓↓

変化したユーザーの頭の中では

実際の教室に通って体験できる授業は確かに良いけど、別に同じレッスンを受けるために、
・『オンラインレッスンで世界が救われるならそっちがいいよね?』
・『感染リスクを冒して人様に迷惑かけてまで行く意味ある?』
・『わざわざ雨の日に教室に行く意味ある?』
・『同じ内容ならオンラインで良くない?』 etc…

となるわけです。

当然の効率的選択と言えば当然ですが、こうした考え方が顕著になっていくということです。

それに対して教室運営側の金銭事情や対応事情を押し付けることは、当然のことながら顧客満足度の低下につながります。

サブスクモデルや寄付を例に見る「いみ消費」

直接的な物や体験を買うのではなく、ユーザーに意味や意義を与えることで消費を促す「いみ消費」には、いろんなスタイルが存在し、番外編の一例として下記をご参考にご覧いただけたらと思います。

寄付で意味を与える「いみ消費」

商品を購入するにあたって、同じ効果的なサービスがあったとして、どちらも購入するに値するものに社会貢献などの意味や意義を付加して購入促進につなげるといった手法も「いみ消費」の一つ。

例えば「皆様のお買い上げいただいた金額の1%を医療従事者支援にあてさせていただきます」など。

サブスクモデルで無駄を省く「いみ消費」

近年のAmazon Primeなどに代表する定額制(サブスクモデル)も、ユーザーにとっての“考える時間に意味がない(無駄だ)から金を払って解決してしまえ”といったスタイル、これも「いみ消費」の一つの流れです。

そこにあるビデオや音楽を聴けるサービスは、どこにでもあるサービスにもかかわらず、どれを買おうか借りようかとな悩む無駄な(意味がない)行動に時間を使いたくないから、お金を払うという効率化の中で生まれた消費行動なのです。

アフターコロナで変わった音楽教室の生徒意識の一例

音楽教室や学習塾などでは、コロナの影響で臨時的に導入された“SNSを通した連絡”や“オンライン授業”など、今までは「やっぱり現地型でないと…」できないと思われていたことが、いざ導入してみると、ユーザー側も想像以上に対応できて便利な一面もあることを認識し始めてきた。

今までアフターコロナ
オンラインレッスン・不便な印象
・何それ?
・意外と便利
・選択肢の一つ
・ある方が良い
SNS対応・なくて良い・ないと不便
通学教室・やっぱ体験型でしょ!・通いたくない日もある

こうしたマインドの変化は、ユーザーにとっての選択肢が拡大したことに他なりません。

この波に一時対応するのではなく、今後も対応し続け、サービスを進化させ続ける必要があることがわかります。

アフターコロナに求められる音楽教室や学習塾のあり方

前章でお伝えしたユーザーの選択肢の多様化に拍車がかかり、同時に効率化社内の中で選択肢を選択する意味が、より問われはじめます。

その中で選ばれるであろう選択肢が存在しないサービスは、コロナ終息まで耐え忍んだとしても、その後に未来はないといえるでしょう。

どんな基準で選択肢を導入すべきか

オンラインレッスンなど、コロナ対応の中で生まれたサービスが、ユーザーとって平常時でも選択肢と大いに選択しうるものであれば、そのサービスは標準スペックとして導入すべきことという考え方になります。

そして、ユーザーにとって無駄がなく選択する意味がある手段であることがポイントです。

例えば

  • 選べる便利なレッスンスタイル(実店舗&オンライン)
  • 両対応で、どっちにしようか悩まなくて良いサービス
  • 好きな時にレッスンを受けれるサービス(録画授業視聴や時間自由変更性)
  • 生徒の求めるスキル毎にレッスン動画をアーカイブ化

オンラインとオフラインのミックス

前述した選択肢の例は、当然のことながら、教室の方針や運営スタイルやスキルなどから、全てを導入することは困難かもしれませんが、ユーザーのライフスタイルに合わせた選択肢には5Gという追い風のもとオンライン化が進むことは間違いありません。

ですが、オンライン化やIT化だけでは実現することができないことも、今まで培ってきたオフラインコンテンツの中に多く存在するのも事実です。

オフライン(リアル)のメリット

  • オフラインではリアルに触って体験できる
  • 360度自由に確認しやすい
  • 人の温かみを感じることができる

何でもかんでも新しいもに切り替えるのではなく、確かに存在するオフラインコンテンツのメリットとオンラインコンテンツのメリットをミックスして、相乗効果をユーザーに提供していくことこそが、アフターコロナを強く生き抜くポイントとなるのです。

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アフターコロナ音楽教室対応まとめ

アフターコロナ時代は、これらの変化に対する対応次第で、格差の極大化をもたらすことになるでしょう。

よほどに素晴らしい功績や知名度を誇る音楽教室や学習塾であったとしても、時代の流れや人の選択の波に対応できなければ、アフターコロナにおいて、想像以上に早い段階で淘汰されてしまうことになる。

今、コロナと効率化社会こそが、時代の流れを加速させ、技術やサービスの向上がより求められる世の中にしているのです。

時代は、物・事・時の消費から、今まで以上に意味を求める消費の時代へと急激に転換しています。

コロナ騒動の中で臨時対応として生まれたサービスであっても、ユーザーにとって平常時の選択肢の一つとなりうるサービスは、より効率的な手段で継続的にアップグレードしながら提供していくべきなのです。

ユーザーにとっての無駄軽減や選択意図にフィットしたサービス提供を常に意識し、アフターコロナを強く生きてゆきましょう。

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