書籍紹介「The Violin-Makers of the GUARNERI FAMILY (1626-1762)」書評レビュー

ヒル商会のまとめた1冊で、著作権が切れているのか、同じタイトルで焼き直しの同タイトルの書籍が表紙違いでたくさん出ています。

こちらのページではガルネリ家について知れる一冊、「The Violin-Makers of the GUARNERI FAMILY (1626-1762)( Amazon / 楽天市場」の特徴について紹介させていただきたいと思います。

本書の特徴

著作権が切れているのか、同じタイトルで焼き直しの同タイトルの書籍が表紙違いでたくさん出ています。

ガルネリ家の主たる5人について詳しく解説されています。

いずれの書籍においても、ヒル商会がまとめた一冊だけあって、素晴らしいコンテンツが内包されています。

  1. ガルネリ家内での比較コンテンツが面白い
  2. 当時の筆跡資料も多く掲載されている

ガルネリ家内でも作られる作品の違いが見れて面白い

同じ一族や同じ人物でも、作る年代や人によって、スクロールやF字孔の形状が全く異なるものを並べて見れる写真コンテンツもあり、見ているだけで楽しめるとともに、自身のバイオリン製作にあたっての好き嫌いの判断材料にも良いコンテンツです。

ガルネリはストラドと大きく違うところは、ホールなどで可能な限り多くの聴衆に音を届けることを主としてきた機体のように見立てることができる。

形状にむらがあるのは、2通り考えられる。

  • 音を大きく出したいという要望のため試行錯誤で日々進化していたから
  • 全体としてストラディヴァリより造りが雑といわれていることから、その時の気分や決められた厳密なサイズなく作られていた可能性もある。

筆跡やラベル資料について

写真資料にはバイオリンの資料以外にも、ラベルも統一されたものでなく、思いのほか多種多様なものが存在していることや、筆跡資料なども多く掲載されており読み解く面白さがある書籍です。

基本情報

The Violin-Makers of the GUARNERI FAMILY (1626-1762)
→書籍を探すAmazon / 楽天市場

ジャンルバイオリン 知識書
著者William Henry Hill, Arthur F. Hill
出版社DOVER PUBN INC
ページ数171ページ
サイズ28.5×21.5×1.8 cm
定価
出版日2016(リメイク)
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