弦楽器のペグコンポジションの使い方【バイオリンのペグを自分で調整】

ペグコンポジションというのは、チューニングに使うペグ(糸巻き)の滑り具合を整える緩衝剤のようなアイテムです。

リップスティックのような形状をしていて、購入したての弦楽器に添えられていることはなく、絶対必要なアイテムというわけでもありません。

しかし、あれば間違いなくチューニングがしやすくなり、一般的な楽器店に行けば簡単に入手できます。

とはいえ、誤った使い方をすれば楽器の調子が悪くなることもあるので、正しい使い方をマスターしておくようにしましょう。

ペグコンポジションの塗り方

ペグコンポジションは、適切な塗り方をしてこそ本当の効果を得られます。

手順

  1. ペグのペグボックスとの接点をチェック
  2. 接点に軽く塗る
  3. ペグを挿して回してなじませる
  4. ペグを抜いて再度コンポジションを塗る
  5. ペグを挿して回してなじませ良きところで迄繰り返す

まずは、ペグを穴から外して状態をよく見てみましょう。

部分的にピカピカと光っているのがはかるはずです。

その部分は滑り止めの役割を果たしているところなので、まずはここにコンポジションを塗ります。

チョンチョンと軽めに塗って穴に差し込みましょう。

すると穴の中でコンポジションがある程度行きわたります。

再び穴から抜いて、今度は行きわたらなかった部分にだけコンポジションをチョンチョンとクレヨンで点を欠くようなイメージで塗り、また穴に差し込みます。

このようにしていけば、コンポジションを必要な部分に行きわたらせることができます。

ペグコンポジションを塗るのは、購入段階と、後は弦の張り替え時です。

注意点

  • 決して塗り過ぎないことで、少し少ないかなと感じる程度で十分
  • 塗るタイミングはギーギーと音が鳴りだす前に

塗り過ぎてはみ出ればせっかくの美しい弦楽器が台無しになってしまいますし、手に付けば他の部分も汚してしまうことになり兼ねません。

塗り終わったらはみ出ていないかよくチェックし、念のためティッシュペーパーなどで押さえておくと良いでしょう。

また、もしも塗り過ぎてしまった場合もティッシュペーパーでペグをふき取ります。

ペグコンポジションの役割

ペグコンポジションは、弦の張りを調整するための滑り止めのような役割があります。

そのため、まったく塗っていない状態でチューニングしようとすれば、ペグが思ったところでなかなか止まらないということにもなります。

ペグコンポジションを塗れば、滑りが良くなるとともに滑り止めにもなってチューニングは格段にしやすくなるはずです。

ペグにコンポジションが塗られると、隙間を埋めながらも柔らかくペグを受け止めてくれます。

このようなことから、滑りが良くなるとともに滑り止めにもなるわけです。

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