バイオリンは素材の特性上、湿度や温度管理が必要な楽器です。
大切なバイオリンの破損を防ぐために、日々のお手入れや湿度、温度管理を心掛けましょう。
ここでは、バイオリンを長く愛用するための梅雨の時期のじめっとした湿気対策や、冬場の乾燥対策をご紹介します。
湿度が高いとどうなる?
バイオリンにとって最適な湿度は50%前後だといわれています。
湿度が高い時に考えられるリスク
- 接着剤のニカワが剥がれる
- カビの発生
- バイオリンの変形
- バイオリンに使われている金属部品の錆び
カビは、一度発生すると、何度キレイに掃除をしても再び発生しやすいので、カビが最初から生えないように予防して保管することが大切です。
バイオリンの湿気対策とは
バイオリンの湿気対策は幾つか方法があります。
バイオリンを湿気から守る方法
- 頻繁にバイオリンを使用する
- 演奏後に乾拭きをする
- 埃から守る
- 防湿庫の使用
週に1~2度程度でも、バイオリンを弾くことで楽器内部の空気が入れ替わります。
定期的にバイオリンを使用することで湿気対策だけでなく、虫食いや弦切れも早めに見つけられるため、早期に対処することができます。
また、使用後のお手入れとして乾拭きも重要となります。
使用中に付いた汗などの汚れをキレイに乾拭きする習慣をつけましょう。
他にも、バイオリンをケースに入れずに置いておくと埃がたまり、その埃が湿気を吸ってカビの原因にもなります。
そういった意味では防湿庫に保管するのはおすすめですが、お子さん用で長く使用するか分からなかったり、何本もバイオリンを持っているわけではないので防湿庫を買ってしまうとスペースを取ってしまうこともあります。
バイオリン以外にも湿気や埃から守りたいカメラなどがある場合は防湿庫の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
乾燥するとどうなる?
湿度が高い梅雨の時期だけでなく、冬場の乾燥する季節もバイオリンが傷んでしまうことがあります。
乾燥した時に考えられるリスク
- バイオリンの板が割れる
- ニスが割れる
- 縮む
バイオリンの乾燥対策とは
湿気対策同様、バイオリンの乾燥対策も幾つかあります。
バイオリンを乾燥から守る方法
- 加湿する
- 弦をゆるめる
バイオリンは乾燥しすぎると木の水分が抜けて割れてしまうことがあります。
そのため、バイオリンにとって最適な湿度とされる、50%前後に設定した加湿器を部屋に置くことは乾燥から守るために効果的です。
また、乾燥や気温の低下により弦が縮み、バイオリンに負担をかけることもあります。
使用後には半音から1音下げてしまうようにしましょう。
大切な楽器を守る
バイオリンのような木製の楽器は湿気や乾燥により傷むことがあります。
大切な楽器を守るために、日々のお手入れを欠かさずに、いい音を楽しみましょう。