ビブラートはバイオリン演奏の特徴の一つで、習得には努力と時間を要し、とても高い技術の一つです。
ビブラートは弾く人の個性が音色に表れ、バイオリニストによってもビブラートが異なります。
バイオリンで奏でるビブラートは音が生き生きとし、まるで歌のようになります。
そんなビブラートを綺麗に鳴らすコツをご紹介します。
ビブラートを綺麗に鳴らすコツは指先の柔軟性
綺麗なビブラートを鳴らすには、指の第一関節を動かして、指先を弦の上で転がるように弾きます。
指先は固定するのではなく、曲げ伸ばしを繰り返し行います。「ちりめんビブラート」と呼ばれる、細かい振動になる場合は、ほとんどが指先の柔軟性が高くないことが原因です。
まずはビブラートそのものではなく、基礎練習となる指の曲げ伸ばしを全ての指で行います。ビブラートの第一ポイントは指先の柔軟性となるため、そこに注意しながら練習をしてみましょう。
他にもある!ビブラート上達のコツ
- 何個のビブラートをかけるか回数を決める
- ビブラートがかかっているか、目で確認
- リズム練習
- 憧れのバイオリニストの真似をする
自分がいくつビブラートをかけられているのか把握することも大切で、4つ辺りから始め、最終的には12以上かけられるように目標を立ててみてはいかがでしょうか。
耳だけでなく、指の動きを目でも確かめ、ビブラートでもリズム練習を取り入れます。
そして、憧れのバイオリニストなど、弾いてみたいビブラートをよく聞いて真似をします。
ビブラートの種類
一般的にバイオリンのビブラートには、大きく分けて3種類あるといわれています。
- 腕からかけるビブラート
- 手からかけるビブラート
- 指でかけるビブラート
何が正しく、どれが間違っているということはなく、どこを使って奏でるかによって音色が異なるため、全てできるようになるのが理想です。
腕のビブラートも手のビブラートも、指の屈伸運動がカギとなります。腕と手の違いは、指の曲げ伸ばしが腕全体によるものなのか、手だけの動きなのかの違いです。
そのため、腕からでも手首からでも、どちらか片方ができるようになってから、もう片方をマスターすれば良く、ビブラートをこれから始める方などは、まずはやりやすい方から始めてみると良いでしょう。
ビブラートが綺麗に鳴らせると感情を表現できる
バイオリンのビブラートは習得するまでにとても努力と時間が必要だといわれています。
それだけに、ビブラートを綺麗に鳴らせるようになると音で感情を豊かに表現することができ、これまで以上の演奏が楽しめます。
そのために必要な要素は、ビブラートを演奏している時の指の動きです。
指の屈伸を滑らかに行うために、日々の練習が欠かせません。