「自分の周りの5人の平均が自分」という話は聞いたことがあるという人も多いと思います。
今の自分に満足していなければ、それは自分の周りに置く5人を変えるべきかもしれません。
でも、『どうやって変えればいいかわからない』『どうせ無理でしょ』なんて思っている方もおられるかもしれません。
確かに、慣れた環境を変えることにはパワーが必要ですし、30歳ごろまでの私自身が、そうした思いを抱えてモヤモヤしていました。
ということで、この記事では、「変わりたい!」と思う皆さんに、変わるための方法とコツをお伝えいたします。
周囲5人の平均値が自分の法則とは
そもそも、「周囲5人の平均値が自分である」という言葉は、アメリカ人の起業家、ジム・ローン氏が残した有名な言葉です。
想像してみてください。
あなたに近い身の回りにいる5人を合計して5で割ってみた人は、どんな印象ですか。
素敵な人でしょうか。面白い人でしょうか。はたまた嫌な人でしょうか。
それが、良くても、悪くても、周囲5人の平均値、それがあなたです。
周囲の5人を最高の5人にしてみると、その頃にはあなたも素敵な1人になっていることでしょう。
環境を変えて平均値をあげる簡単な方法
- 関わる人を変える
- 通る道を変える
- 住む場所を変える
関わる人を変える
できる限り自分が成長できるな思える人と関わるようにしましょう。
『仕事や学校はやめれないから毎日同じ人と会ってしまう…』と思う人も多いと思いますが、けっしてリアルな人間関係だけが自分自身を作り出すわけではありません。
Youtubeやブログで尊敬する人を見つけたら、その人物の思考を真似たり、普段は関わらないようなワンランク上の人たちがいるような場所に行って会話を聞くだけでも、大きなマインドの変化につながります。
読書も一つの方法です。
その人の動画を見たり文章を読み続けることで、その人物を、あなたの周囲5人のうちの1人にすることができます。
通る道を変える
これは、非常に簡単な方法ですが、想像以上に効果的で、ジワジワ効いてきます。
袖触れ合うも多生の縁といいますが、周囲の5人を変えずとも、通りがかる人たちが変わったりするだけで、少しずつ感覚は変わっていくものです。
例えば、毎日、暗い道から自宅に帰っていたなら、極力明るい場所を探して帰ったり、にぎやかな場所を選んで通ってみたり。
場合によっては、その道すがら見つけたBarに入ってみたりすることで、何かが動き出す可能性を手にする確率が上がります。
『あとは、どうせ帰るだけ…』ではなく、
『今日は、何か新しいものと出会うかもしれない』という気持ちが大切です。
「たった道1つ」と思われるかもしれませんが、こうした小さなことからチャレンジする心で行動を続けることで、周囲にも変化をもたらし、いつのまにか、自身の周りの5人が変わっていた、なんてことが起こり始めます。
住む場所を変える
この方法は、少しハードルが高いかもしれませんが、上記のような変化が一気に起こる極論です。
近所づきあいもかわり、毎日の通勤や通学も変わり、良い場所に住めばポストに入るチラシ1枚ですら変わり、得ることが出来る情報や光景が良質なものになります。
今すぐ住む場所を変えるのは難しい人は、立ち寄る店や、関わるコミュニティに変化を付けてみるだけでもよいでしょう。
環境を変えようとする自分を阻害する要因
上記のようなチャレンジしようとする自分の行動を阻害する要因が存在します。
それらを事前に知ることで、その要因が迫ってきた時に対処できれば、怖いものなしですよね。
まずは、その要因の正体を知りましょう。
- 「どうせ無理だ」という自身の思い込み。
- 「どうせ無理だ」という周囲の声。
「どうせ無理だ」という自身の思い込み
もっとも恐ろしい自分の中に潜む要因で、
『どうせ無理だ…』
という、無力感、脱力感、あきらめ、自身の心からくる要因です。
わかりやすく例を挙げてみましょう。
- 金魚鉢の中に11匹の金魚がいました。
- 普通の金魚6匹と元気な金魚5匹を、水槽の中に透明な板で分けます。
- 普通の金魚のうち1匹が元気な金魚の仲間になりたいと思いました
- しかし、透明の壁があるので行けないことを知りました。
- 暫くして、透明の板を外しました。
- しかし、金魚は、まるで壁があるかの様に移動しようとしませんでした。
これを『学習性無力感』と言います。
人も同じです。
一度、無理だと感じたことや、失敗した経験のあることには、チャレンジしなくなる習性があります。
過去の経験からくる『どうせ無理だ…』という、思い込みや、あきらめ。
これが最大の敵なのです。
「どうせ無理だ」という周囲の声
貴方の周囲にもいませんか?
「よし!頑張るぞ!」と思っている自分がいても、「どうせ無理だから、やめておこうよ…」などと、あなたのチャレンジを阻害しようとする人。
こういった、周囲の声には耳を傾けないでおこうと思っていても、やはり、人は周囲の影響を受けやすい傾向にあります。
だからこそ、誰を自分の周囲に置くのか、誰の影響を受けたいのかを選択することが非常に重要になります。
平均値をあげる上で勘違いしてはいけない事
あなた自身が、自分の周囲に置く人を選ぶように、優秀な人ほど同じことを意識しています。
自分自身が選ぶだけでなく、そんな優秀な人にとって、そばに置きたいと思ってもらえる人になる努力をしましょう。
そうすることで、自分のそばにいてほしい人の方から、あなたの周囲5人になりに来てくれる可能性も高くなります。
そのような高みへ、急に駆け上がることは出来ないかもしれませんが、まずは身近な尊敬する人に、そばに置いてもらえる人になる行動から始めてみると良いでしょう。
周囲の5人を変えると自分も変わる法則まとめ
- チャレンジを阻害する人たちのいる環境からの離脱
- 自分の周囲に誰を置きたいかを意識する
- 自分が誰の影響を受けたいかを考える
- 自分自身が影響を受けたいと思われる対象になる努力をする
私の経験上の話ですが、
『33歳からバイオリン職人になるなんて無理でしょう』という言葉を言われることはありましたが、実際に今はバイオリン職人です。
自分が影響を受けたい人のもとに修行に行き、近くに置きたいと思われるよう努力をしてきた結果、それが今だと思えたのは後の事です。
しかし、当時の私にも、こういった法則や知識を得る環境を与えてくれた人がいたからこそ、自分には無理とは思わずチャレンジし続けることができたのだと思います。
この記事を読んで下さっている皆さんにも「後から考えれば、あの記事に書いてあったことって、ほんとだったんだ」と、思ってもらえるようになればいいなと心から願っております。