バイオリンのオールドとモダンとコンテンポラリーの定義と違い

  • 2020年3月18日
  • 2020年3月18日
  • コラム
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バイオリンの種類は大きく年代別に分けると、オールドやモダン、コンテンポラリーに分類できます。

皆さんはこれらの違いを正しく認識出来ていますか?

バイオリンを新たに購入する際に、また今所持しているバイオリンに詳しくなるために、これらの定義について説明していきます。

オールドとは

オールドとは時代区分で大まかに分けると、1600年から1800年以前の作品の事を指します。

バイオリンは300年前から形が形成されていて、この時代のものはすでに現在に見られるバイオリンの形をしています。

ただ、1600年代~1800年以前までは、交通の便が大変不便であり、そう簡単に人やモノの移動は出来ませんでした。

そのために、バイオリン制作についての情報があまり伝わっておらず、この時代に制作されたバイオリンは地域の特色がかなり出ていて、個性的なモノが多いのが特徴です。

代表的なバイオリン制作者は、かの有名なアントニオ=ストラディバリやニコロ=アマティなどです。

この時代ではイタリアを中心とした地域で名器と呼ばれるバイオリンが作製されています。

モダンとは

モダン・バイオリンとは、大体1800年初期~1900年初期の事を指します。

この時代はオールド・バイオリンの作者のニコラ・アマティやヤコプ・シュナイターが亡くなり、その弟子や弟弟子たちが活躍した時代です。

弟子たちは、オールド時代で活躍した師匠の作品を基にして、または改良したものを世に出しています。

ストラディバリウスなどの名器も研究されて、改良されたり、また模造されたりしたものが出回りました。

コンテンポラリーとは

コンテンポラリーとはバイオリン用語では新作の事を指します。

バイオリンの新作とは、1950年代以降~現代までに制作されたものです。

今、活躍しているバイオリン作者は戦後から作品を世に出している人が多いので、このような年代分けになっています。

作風の違い

オールドやモダン、コンテンポラリーは時代別に分かれていますが、作風でもその違いは一目瞭然です。

オールドから新作までのバイオリンで一番の違いは、ふくらみがなくなっている事です。

オールド楽器だとふくらみによってS字穴が大きく開いて見えます。

これが新しい楽器になってくるとS字穴はシャープになってきます。

一概に近代の品がすべてシャープかというと、オールドの製作者のものをモデルとしたお品もあり、

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