バイオリン奏者にも、寒い時期の冷え対策に神経を使っている人は少なくありません。
寒い時期でも演奏会はたくさんありますから、冷え性で指がきちんと動かないことを理由に演奏ができないなんて言っていられません。
バイオリン奏者は、常日頃、どのような冷え対策を行っているのか、バイオリン工房に訪れる皆さんに質問しておすすめの方法をまとめてみました。
指先を常に温めておく
演奏会がある日は、常に手先を温めておく必要があります。
具体的にはどのような対策をしているのでしょうか。
冷たい指先を温める方法
- カイロ
- 手袋
- 手首のサポーター
- ツボ押しや数珠などの活用
- 生姜入りドリンク
カイロの活用方法
カイロは冷え性の方には指先の動きをキープするために非常に有効な手段ですが、実は足先を温めることも全身を温めることにつながるので、特に発表会前などにおすすめです。
手袋でこんなに変わる
手袋は毛糸の風が通りやすいものはよくありません。
機能として重要なのは、冷たい風を通さない機能性の高いミトンや革の手袋です。
手首サポーター活用の意味
手首サポータを腱鞘炎の治癒や普段の衝突軽減などに使われている方、寒いときは手首が弱っていなくても活用してください。
指先ばかりカイロをモミモミして温めるより、手首サポーターは有効です。
ツボ押しや数珠などの活用
指先の動きをよくするために、実際に筋肉を動かしたりして、末端に一定の刺激を与えることで、血流がよくなります。
この事は、運動前の準備体操と効果がよく似ており、事前準備をすることにより、冷たく固まり動きにくくなった筋肉をほぐしてくれる効果があります。
生姜入りドリンク
これは、決して生姜だけに限定した話ではありませんが、体を内部から温めるために足先や腹部にカイロを使用することによく似ています。
生姜の辛味成分であるジンゲロールは温めることでショウガオールに変化し、これが体を芯からポカポカに温めてくれます。
冷え性対策は地道な努力から
多くのバイオリニストは、自らの冷え性で悩んでいますが、適切な対策を行うことで冷え性を改善し、より良い演奏を実現しています。
すぐに効果が出ませんから、毎日継続して冷え対策をしていきましょう。