当工房のお客様には、音大に通いながらバイオリン教室をされている方や、専業でバイオリン教室をされている方も多くおられます。
時より、そうした先生がたから漏れる小言を耳にすることがございますが、こちらでは生徒や保護者の皆さんに、先生をイラっとさせないためのポイントをお伝えしたいと思います。
先生がイラっとするとき3選
いずれのイライラポイントにも共通することですが、学ぼうとする姿勢が感じられるか感じられないか、その一択です。
人一倍やる気を感じるか感じないかではなく、そもそも多少なりともやる気はあるのかといった底辺の代表的なお小言をご紹介したいと思います。
当然のことながら、生徒のやる気を引き出すことも教師の務めでもありますが、双方の歩み寄りあっての成長最大化ですので、生徒の皆さん、ぜひとも下記のことを気を付けていただきたいと思います。
挨拶や礼やをしない
いまさらと思う方も多いと思いますが、これは、基本中の基本です。
教えを乞う前の挨拶、教えを乞うた時の礼、この2点は最低限すべき当然の礼節であり、学ぼうとする基本姿勢「礼に始まり礼に終わる」であるといえます。
耳の痛い方もおられるかもしれませんが、挨拶や礼ができない生徒の多くは宿題をしてこないし、話も聞かないなど、相対的に成長度合いが遅い方が多いといえます。
説明しているのに話を聞かない返事をしない
この手の生徒は、仮にスキルが高くても、上記の挨拶や礼と同様に、先生のやる気スイッチを完膚なきまでに粉砕します。
- わかったら「はい」
- 話はしっかり聞いてますよとわかるアクション
- 先生の方や先生の指す方をに注目する
小学校レベルの基本的な注意事項ですが、今一度、自身の行動又はお子様の行動をかっく人してみると良いかもしれません。
宿題を出したのに練習してこない
宿題をしてこない子供たちは、近年本当に増えているそうです。
バイオリンなど色んな習い事が大衆化し、気軽にライトになりすぎているから、仕方ないことと考える人もいるかもしれませんが、練習もせずにレッスンに来るのは「お金をドブに捨てる」に同義と言えます。
ちなみに、宿題練習をしない生徒の中でも、もっともたちが悪いのは、宿題をしない子供に対して「なんでやってないの!?」と、その場では怒る保護者が、子供に宿題をさせていないという原因を作っていることに気が付いていないパターンの保護者その人です。
ただただ子供を怒るだけ…、これでは、お子様があまりにもかわいそうです。
宿題をしたくなる環境づくりや保護者の皆さんの協力と協力は必要不可欠です。
逆に先生が生徒に歓迎すること
歓迎することには練習や挨拶などは、当然ですので書きませんが、年々下記のような行動をとる生徒が減っているように思います。
歓迎することも、前章の「イラっとするポイント」と同様に、生徒にやる気を感じるか感じないかの観点に変わりはありません。
わからないことを素直にわからないという
先生:「分かりましたか?」
生徒:「はい」
先生:「ではやってみましょう」
生徒:「わかりません…」
このパターン、前述のイラっとするポイント3選ほどではありませんが、わからない場合は、正直にわからないと言ってほしいというのが先生の本音です。
しっかりと生徒が話を聞いてくれているのに「わかりません」と言われるかどうかは、「生徒に理解してもらえるような教え方ができていなかったのだ」ということを認識するうえでも先生方が非常に大切にしているポイントだったりもします。
けっして、出来ないことや分からないことがダメではありません。
分かろうとすること出来ようとする気持ちが大切なのです。
疑問はすぐにでも質問をする
疑問を先生に投げかけるという行為は「理解しようとする気持ち」を伝える行為であると同時に、どこまで理科をしていてどこから理解できていないかをするあわせる役割も果たします。
先生が効率的に漏れなくレクチャーするうえでの参考指標となります。
演奏したい曲などをアピールする
演奏したい曲を先生に伝えるという行為は、生徒の目標設定や進むべき指標を設定するための良い材料となります。
ただただ日々の練習をするだけよりも、希望曲を演奏するためには、〇〇〇というスキルと□□□のスキルが必要ですので、そこに向かって頑張りましょうという指導ができたり、自身のやる気に繋がったりと、とっても重要な行為です。
当然のことながら、レッスンの進め方によっては、取り入れることが困難な課題曲もあるかもしれませんが、生徒の目指す方向とのすり合わせには有用な情報となります。
先生のイライラポイントと歓迎ポイントまとめ
- 挨拶や礼はしっかりする
- 話はちゃんと聞いてください
- 最低限の宿題はしてからレッスンへ
- 分からないことは素直に言う
- 疑問が出てきたら正直に言う
- 演奏したい曲はアピールして下さい