生産国によるバイオリンの特徴の違いを比較してみよう

  • 2020年2月22日
  • 2020年2月22日
  • コラム
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ストラディバリウスやグァルネリなどオールドバイオリンの傑作と言われる名器はイタリアで製作されました。

ですが、現在はイタリアだけでなく、アジアを含む世界各国で製作されています。

生産地によって違いがあるのかや、中国製は避けたいのですが、と生産地について聞かれることがございますので、纏めて言いたいと思います。

バイオリンの本場ヨーロッパ

オールドバイオリンを除く、現代のバイオリンは製造者というよりも製造国によって特徴や価格に違いが出る傾向にあります。

バイオリンの発祥地はヨーロッパですから、古くからバイオリン製造が盛んで技術の高さは群を抜いています。

イタリア

弦楽器発祥の国でありバイオリン製造の本場です。

量産メーカーではなく、個人の工房が多いため非常に高価となります。

数十万円~数百万円する高価なものまであります。

ですが美術品として造っている場合もあり、イタリア製だから良い音色とは必ずしもいえません。

フランス

フランスではイタリアに次いで古くからバイオリン作りが行われています。フォームが美しく精巧な楽器が多いと評判です。

傾向としては、数十万~100万円ほどで、日本でいうところの中級クラスのバイオリンが手に入りますが、決して品質がイタリアより大きく劣るわけではございません。

ドイツ

ドイツには個人製作者も多いですが、カールヘフナー等、大きなバイオリンメーカーが多数存在します。

そのため比較的手ごろな価格で良い質のバイオリンが購入できます。

重厚感のある響きが特徴です。

40万円以下でも非常に良質なバイオリンを手に入れることができます。

ベルギー

ベルギーでも古くからバイオリン作りが盛んです。

丁寧に作られていますが、比較的安価で30万円以下で購入できるものが多いです。

その他ヨーロッパ・東欧諸国

ハンガリー、ブルガリア、チェコなどもバイオリン製作が盛んな国です。

優秀な職人による手工品が多いですが、価格はイタリア製やフランス製と比べると格段に安く、30万円以下で上質な材質のバイオリンが手に入ります。

チェコ等のように、音楽文化も盛んな地域ですので、そのことからも、決して楽器の品質が劣るようなことがないであろうことは想像がつきます。

アジアで製造されるバイオリン

驚くことに現在製造されるバイオリンの多くはアジアで作られています。

とかく軽視されがちなアジア製バイオリンですが製造量はヨーロッパを上回ります。

特に、こういった視点は私たち職人から見ても、日本が一番顕著にあるように感じます。

アジアでは、中国、日本の他、台湾でも製造されていますので、これらのご紹介をしていきたいと思います。

中国

現在のバイオリン生産数ナンバー1は中国です。

中国製というとあまり良いイメージはないかもしれませんが、技術は驚くほど高くなってきています。

イタリアで修業した個人の製造者が作る手工品はなかなかのレベルです。

ただし、安価なバイオリンの多くは細部の作りが雑で、未だに、粗悪なものが少なくありません。

日本

職人の国日本らしく、細部まで丁寧に作られているのが日本製の特徴です。

音色はのびやかで、どちらかというと暗めです。

メイドインジャパンの安心感があります。

バイオリンは作られる国によって特徴や価格が変わります。

もちろん作る人によっても個性がかなり違うので、購入する際はいろいろ試奏してから決めてください。

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