書籍紹介「ヴァイオリンの見方・選び方 応用編」書評レビュー

既に当サイトでもご紹介している同書の基礎編に続いて、ますますバイオリンを見る目を養わないと、知らず知らずに偽物や安物をつかまされてしまわないようにならないとなと、考えさせられる書籍です。

こちらのページでは「ヴァイオリンの見方・選び方 応用編( Amazon / 楽天市場」の特徴について紹介させていただきたいと思います。

本書の特徴

  1. 良し悪しだけでなく真偽についても確認方法を身に付けれる
  2. 意味が分からないラベルの読み方を学ぼう
  3. 弦についての知識で好みの音と出会いやすくなりま

ラベルや鑑定書の審議について

これは、だれもがハッとさせられる章です。

家電や家具などでブランドの保証書があれば、それは本物と信じてしまうのが一般的というか当然ですが、バイオリンはそうは一筋縄ではいきません。

ラベルや鑑定書すら偽物だったり誤鑑定の可能性も大いにあるという事実、そして、「このラベルは偽物ではないが、作った人は私の父です」「師匠の作風で作ったのでラベルは師匠の名前にしています」というような驚きの解釈でラベルを付けるバイオリン製作者や工房があることも驚きです。

こうしたことは、バイオリン界では意外と普通のようで、私も当初は困惑しましたが、それを前提条件として、バイオリンの良し悪しを見抜くためにはどうすべきかということが書かれています。

ラベルの読み方を勉強しましょう

あなたのバイオリンや、これから購入しようとしているバイオリンのラベルに「Anno」、「fecit」、「Cremonensis」など、わけのわからないキーワードがたくさん並んでいるかと思いますが、そんなラベルの読み方についても解説してくれています。

自分のバイオリンのラベルから見えてくる情報を知ることだけでも、非常に勉強になる一冊です。

お持ちのバイオリンに付ける弦選びに重宝します

弦のコア(芯)の素材や、巻き線の素材の種類によって、音色が違うことや、いろんな代表的な弦に使われる素材名称をまとめてくれています。

ですので、例えば「ドミナントの音色が好きだから、同系統の別の弦を選んでみよう」などという選択ができるようになるわけす。

基本情報

改訂 ヴァイオリンの見方・選び方 応用編
→書籍を探すAmazon / 楽天市場

ジャンルバイオリン
著者神田 侑晃
出版社せきれい社
ページ数218ページ
サイズ25.7 x 18.2 x 1.3 cm
定価3,000円(税別)
出版日2018月11年30日

書籍の目次

  1. オークション(Auction、競り市、競売)
    • オークションの手順
    • オークションの実際
    • カタログの読み方
      アイデンティフィケーションについて
    • スリーパー(出物)
  2. 鑑定書(証明書)について
    • 鑑定書の意義
    • 鑑定書の歴史
    • 鑑定書の効用
    • 鑑定書の読み方、確認の仕方
    • Exercise
       インチキ鑑定書の検索
    • 鑑定書の総括
       一流鑑定書の紹介
  3. 値段について
    • 相場
    • ヴァイオリンには格がある
    • 値段はこうして決まる
    • 銘器に値下がりはない
    • 工場製、工房製、マスター・メードの意味合いと値段
    • 保存状態・・・「割れ傷」について
    • コンポジット・ヴァイオリン
    • 音と値段
    • プラクティス・・・「銘器の響き」裁けるか?
  4. 真偽、鑑定の話
    • 鑑定の手順と方法
    • フェイカーとコピーイスト
      制作者の話
    • ヴァイオリンの国籍
    • ヴァイオリンに関する書物を紹介します
  5. ラベルの話
    • ラベルの読み方
    • ラベルよもやま話
    • ラベルの見分け方
  6. 音・・・選定に際して
    • 「音量」と「音質」
    • 自分の「立場」を考慮する
       ソロ用の音ばかりが「良い音」ではない
    • イタリアの音?
    • オールドの音?新作の音?
    • 真贋を大切にすべきもう一つの理由
    • 弦の基礎知識
    • 市販弦の種類と素材
    • 弦の選び方
  7. ヴァイオリンの買い方・・・実践
    • 心構えとして
      1. 予算の上限を決めておく
      2. 「音」を選ぶなら、作者、国籍、年代などに固執しないこと
      3. 見た目の良さにごまかされないように
      4. 自分の弾く場、立場を考えましょう
      5. 300万円以上のヴァイオリンを購入する場合は
      6. ラベル、鑑定書にこだわらない
      7. 「全き音」のヴァイオリンはないものと思って
      8. ヴァイオリンは単なる道具に過ぎない、とも言える
      9. 体調の影響を考慮しましょう
    • ヴァイオリンの売り手の話
       ~ディーラーとブローカー~
    • 現場にて
      1. 値段の目安
      2. 30人のモダン・イタリアン・メーカー
      3. サイズのチェック
      4. 傷のチェック
      5. 試奏の注意点
    • 購入に際してチェックすべき大切なこと
      1. 鑑定書(Certificate)のチェック
      2. 保証(Guarantee)について
      3. 納品書(Bill of sale)、領収書(Receipt)のこと
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