当工房の多くのお客様からもお問い合わせや、ご相談をいただく、練習による体の痛みについてまとめられた書籍です。
弦楽器奏者ならではの体の痛みや違和感を、どのように拐取するのか、又はどう付き合っていくのかということも含めて解説されている本書「弦楽器奏者の痛みと対策~回復に向けての健康リハビリテーション~」を紹介いたします。
こちらのページでは「弦楽器奏者の痛みと対策( Amazon / 楽天市場 )」の特徴について紹介させていただきたいと思います。
本書の特徴
同書は出版社が廃業し著者が存命でないため、重版がなされないままではありますが、非常に素晴らしい弦楽器奏者のための医療本と言えるでしょう。
書籍の後半は、奏者以外にも日常生活に取り入れたい基礎トレーニングなどの情報も豊富で、奏者本人だけでなく、家族や友人に奏者がいる方やスポーツをされている方にも非常に有益な情報が詰まっています。
- 自宅でできる部位別の対策方法を見ることができる
- 解消法だけでなく予防の観点からも見ることができる
- 痛みの発生理由がわかる図解がわかりやすい
専門器具などなしでも自宅で対応できる
気休めのマッサージに出向くより、よほどに効果のある痛みへの対処法が掲載されています。
方や腰、手首など、部位別に痛みを緩和する方法が掲載されているため、即座に役に立つ良書といえます。
また、治療する立場の方々も、奏者がどのような部位を酷使しているかなどについても知ることができ、奏者だけでなく、奏者をサポートするご家族や鍼灸院の先生などにもおすすめです。
簡単にできる準備体操や予防法の習得
痛みに対する対応だけでなく、予防策としての呼吸法や毎日のウォーミングアップストレッチについて等も掲載されていますので、簡単に実践できて未然に防ぐための情報もたくさん掲載されています。
なんといっても図が豊富
体の動かし方が、外観として理解できると同時に、その際にどの筋肉に作用して、疲労が蓄積または開放されていくのかがわかりやすく図解されています。
この点が、本書の専門的なストレッチの理由付けなどの深い理解につながる理由であり、長きにわたり弦楽器奏者の皆さんに愛読されている理由と言えるでしょう。
基本情報
弦楽器奏者の痛みと対策
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ジャンル | 弦楽器・その他(運動/健康) |
著者 | 荻島 秀男 |
出版社 | レッスンの友社 |
ページ数 | 117ページ |
サイズ | 25.8 x 17.8 x 1.4 cm |
定価 | 2,800円(税別) |
出版日 | 1998年7月 |
書籍の目次
- 第一章
- 正しい姿勢
- 首の骨について
- 首(頸)の神経と筋
- 第二章
- 背骨のバランス
- 肩こり、肩の痛み、しびれ
- 腕や肘の痛み
- 手首や指のしびれと、痛み
- 第三章
- 腰の痛み
- 椎間板ヘルニアを主な原因とする腰痛
- 膝の痛みと、いろいろな膝の問題
- 足の痛みと、いろいろな足の問題
- 第四章
- ストリング・プロフェッショナルの健康維持とフィットネス