バイオリンの本体には埃がたまりやすい
バイオリンなどの楽器は、本体の中に埃がたまりやすくなっているのをご存知ですか。
バイオリンの中といっても、あの小さなf孔なのだから、そんなに埃なんてたまらないのでは?と思いがちですが、演奏や練習でバイオリンを使っていると、いつの間にか埃はたまってしまうのです。
弓の毛が少しずつ落ちるということもありますが、他にも原因が考えられます。
また、中にはその埃玉の成長を好む人もいます。
できればそれはやめていただきたいところですが(笑)。
バイオリンの中に埃がたまる原因は
バイオリンの中に埃がたまるのは、なにもバイオリンを使っているときに限りません。
- 使用している松脂と埃がくっついてバイオリン内に入る
- ケースの内装が粗悪だったり劣化している場合
- 手入れに使用するクロスの質が悪い場合
- 外で置きっぱなしにしている場合
大切にケースの中に保管したり、一生懸命本体を拭いているのに、その埃がいつの間にか本体の中にたまる可能性も高いのです。
お手入れや保管の仕方が悪く、ほこりがたまるというのは極力避けたいところです。
バイオリンの埃玉の悪影響とは
埃玉をそのままにしておくと、その埃玉が湿気を含むので、バイオリン本体へのカビの誘発や、音の響きにも悪影響を及ぼします。
ボール状の埃玉は、単体でコロコロと音がしますし、大きくなると取り除くのも難しくなります。
少しでも埃玉を見つけたら、早めに取り除くことをおすすめしますよ。
バイオリンの埃玉、どうやって取り除くのか
本体の中で埃玉になっているのであれば、取り除くのが簡単だと考えるかもしれませんが、場合によっては、困難を極める場合もございます。
- バイオリンを傾けて埃玉を取る方法
- f孔から棒を入れて埃玉を取る方法
- お米を使って埃玉を取る方法
バイオリンを傾けて埃玉を取る方法
バイオリンの中の埃玉、早めに取り出したいところですが、埃玉が小さなうちは楽器を傾けるだけで可能なケースが多いです。
息を吹きかけて追い出す方を見かけたことがありますが、これは、バイオリンのためにやめてあげてください。
f孔から棒を入れて埃玉を取る方法
ですが、大きくなってしまうと、埃玉をf孔から棒のようなものを入れて取り除くことになります。
この場合、やり方が悪いと孔の形が悪くなって、音質が悪くなることや別に修理をしなければならない状態になってしまうでしょう。
ですので、この方法をとる必要がでてきた段階では、ご自身で処理されるのはお勧めできませんので、しっかり、専門家へご相談ください。
お米を使って埃玉を取る方法
よく行われるのは、米を使う方法です。
フライパンなどで米を煎り、乾燥させてバイオリンの中に入れます。
それを優しく振って外に出し、内部の埃と湿気の両方を落とすのです。
ただし、慣れていない場合には、やはり専門家にお願いするのが妥当です。
自己流の対処法ではなく、専門家の意見を取り入れるのがバイオリンの良い状態を保つ最善策といえますよね。