フルサイズのバイオリンでは子供には大きすぎるため分数バイオリンを使います。
分数バイオリンは身長で選ぶと失敗することがあります。
こちらのページを、少しでも、サイズ選びの参考にしていただき、親の皆さんはお子さんの体に合ったバイオリン選んであげてください。
分数バイオリンについて
フルサイズのバイオリンを4/4とし、分数バイオリンは小さい方から1/16、次に小さい1/10、1/8、1/4、1/2、最も大きな3/4の6種類のサイズがあります。
身長に合わせて選ぶ方もいますが、身長と年齢を目安にすると正しいサイズを選ぶことができません。
メーカーは身長や年齢をもとにサイズ表を作っていますが、海外では身長を目安に分数バイオリンを選ぶことを否定する先生が少なくありません。
背の高さで決めてはいけない
お子さんの分数バイオリンを選ぶ際に最も大切なのは腕の長さです。
同じ身長でも、腕の長さは1人1人違い、腕が長い子がいれば短い子もいます。
バイオリンをゆったり構えられるサイズがベストです。
バイオリンを構えた時に、ひじを少し曲げてネックの先端の渦巻き部分を左手で握れるくらいがちょうど良いサイズです。
バイオリンを構える腕が伸び切ってしまったり、ひじが90度くらいまで曲がってしまうサイズはふさわしくありません。
実際に構えてみてから購入してください。
分数バイオリンをサイズアップするタイミング
腕の長さでサイズが決まるので、腕が伸びたら買い替えです。
かといって全サイズ買う必要があるのでしょうか。
たとえば1/16から始めて、その次は1/8を購入するという人もいます。
先生にすすめられてワンサイズ飛ばして購入するという話は良く聞きます。
しかし、フォームの崩れなどの心配から、無理なサイズアップはお勧めできません。
安く済ませるために、サイズを飛ばそうとするのではなく、購入以外にも安価に対応できる方法が沢山ありますので、サイズは飛ばさずにバイオリンを続けることがおすすめです。
レンタルできる教室もありますし、楽器店でレンタルできる場合もあります。
中古を購入することもできます。
もしも近所の方や友人に、お子さんにバイオリンを習わせているという人がいたら譲り受けることもできるでしょう。
子供の成長は早いので、早ければ半年以内、数カ月の間にサイズアップしなければいけなくなりますから、工夫してできるだけ費用を抑えたいものです。
大きめの楽器を買えば経済的なのか
子供が大きくなるのは早いので、子供服を購入するときはワンサイズ大きめを買うというご家庭は少なくありません。
ですが、前述の通り、バイオリンの場合はお子さんにぴったり合ったサイズを選ぶべき。
大きめのサイズを購入しておけば、すぐにちょうど良くなると考えるかもしれませんが「腕が痛くてヤダ」となったら残念なことです。
バイオリンは小さいうちから習った方が確実に身につきます。
バイオリンそのものは高価ですが、手の届きやすい中古やレンタルという方法もあるので、気軽に始めてみましょう。